脳梗塞 ・ 脳出血 の方の訪問看護 リハビリテーション
脳梗塞 や 脳出血 を発症し、その後遺症で左右の半身が麻痺することを片麻痺といいます。麻痺の症状は人それぞれ様々ですが、エンパワーライフ訪問看護ステーションでは、ひとりひとりに合わせたリハビリテーションを提案します。
まずは理学療法士による専門的な視点から、麻痺の程度や筋緊張、関節可動域などの心身機能に加えて、「立ち上がり、歩く」、「歩いてトイレに行く」といった日常生活動作能力の評価を行います。
評価をもとに個別リハビリテーションを展開します。個別リハビリテーションでは筋緊張の緩和や関節可動域の改善などを通じて、動きやすい状態にコンディショニングしてから、立ち上がりや歩行などの日常生活動作の改善につながる運動療法を行います。自分で買い物に行けるよう近所のお店まで屋外歩行練習を行い、実際に買い物を行う例もあります。庭の世話が好きな方は実際に庭に出て、実際の動作を練習します。また理学療法士との個別リハビリテーション以外の日に自分で運動できるよう自主トレーニングのメニューも提案します。
エンパワーライフ 訪問看護ステーション では、こういったリハビリテーションの支援を理学療法士だけでなく看護師と協力して行います。毎月、看護師がご自宅を訪問させていただき、血圧や体温、酸素飽和度の測定、呼吸音や腸音の聴診、皮膚の状態観察などの看護評価を行います。その上で、内服薬についての相談援助、清潔の援助、栄養面でのアドバイスなどを行います。また必要に応じて主治医に状態を報告し、連携をとっていきます。
片麻痺の方は、これまで不自由なくできていたことが、突然できなくなるという喪失体験を多くの方が経験されます。麻痺を完全に治すことはできません。しかし新しい自分の身体を受け入れて、ふたたび自分らしく生きることは可能です。喪失体験に寄り添い、できることに目を向け、新しい生活を構築するサポートをいたします。