【 心不全 】の方の在宅療養では、心不全症状寛解と増悪を繰り返すという特徴があります。看護師が訪問して、問診や視診、触診、聴診などのフィジカルアセスメントを行い、心不全兆候の早期発見に努め、心不全兆候の悪化の所見を認めた場合は速やかに主治医に報告し、連携して対応します。
日常生活の中でも入浴は最も心負荷の強い動作のひとつですが、入浴は、清潔の保持や安らぎのため、欠かすことのできない習慣です。入浴の前にフィジカルアセスメントを行い、入浴ができるかどうか?の判断や心負荷を最大限に軽減する入浴方法を提案いたします。
心不全の方のリハビリテーションは、息切れ、胸の痛み、チアノーゼや酸素飽和度の低下などに注意しながら、下肢の筋力トレーニングを中心に行います。自宅の椅子で行える立ち上がり練習やスクワットなどが下肢全体の筋肉を刺激することができ、日常生活動作の改善に直結するため効果的です。運動強度は、脈拍、酸素飽和度、呼吸状態をモニターしながら適切に設定します。